利用者が介護リハビリへ取り組むには

介護士が高齢者の日常生活動作をサポートする場合、いかに意欲を引き出して前向きにリハビリしてもらうかがコツとなります。介護施設で付きっきりになってリハビリのサポートができるならともかく、自宅でリハビリを行う場合は結局の所利用者自身の意欲が成否を左右するためです。そこで必要になるのが、まず体のケアをしてあげることです。高齢者にもなると、若い頃よりも体が不調になりやすく、慢性的なだるさを抱えていることも少なくありません。そんな状態ではリハビリに意欲がわかなくても無理は無いので、自分自身で活動できるようまずはその不調の原因を取り除いてあげることから始めることが大切です。具体的には、血圧や直近の食事内容、体温などが鍵になります。

体に明確な不調が見られる場合は対処できるかもしれませんが、介護士の真価が問われるのは利用者のメンタルに問題がある場合でしょう。特に高齢者の場合、悲観的になりリハビリをしても無駄だ、という気持ちに陥りやすいのです。元々リハビリ自体が無理強いするものではないため、時にはリハビリそのものを諦める選択肢もありますが、日常生活動作が回復することで塞ぎ込みがちだった気持ちが前向きになることも珍しくありません。そこで、最初は非常に簡単なリハビリから始めるのも手です。一見前に進んでいるのかわからないようなものでも、手先を動かすだけで意欲が湧くこともあり、同じ目的を持つ仲間がいるならなおさらです。ゲーム形式でリハビリを行う施設もあるため、参考にしてもよいでしょう。

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