高齢者にとって重要なリハビリ

高齢者がリハビリをすることは重要です。リハビリは社会へ復帰するために行うのが一般的ですが、高齢者のリハビリはそれ以上の意味があるのです。高齢者がリハビリをしないで不自由なままになると、生きる希望も失う可能性があるからです。特に、リハビリをしないで生活ができない状態になると、高齢者は介護者に頼るしかありません。頼ることをプライドが許さないという高齢者は少なくないです。そんな高齢者に対してリハビリするときには、希望を持ってもらうことが介護の仕事になるでしょう。そのために、元の体に戻ることを目指すのではなく、戻ったあとにしたいことを目指してリハビリを頑張ってもらうサポートをします。

頑張ってもらうためには、リハビリメニューをこなすだけのリハビリでは難しいでしょう。メニューを立てることも大事ですが、したいことに一歩一歩近づいているという心のケアをすることも必要になるからです。若い人に対するリハビリとは違うことを認識して、高齢者向けのリハビリを考えることが介護職には求められます。また、高齢者が人に頼りっきりになってしまうと、生活がどんどん困難になってしまいます。その認識は高齢者に絶望を与えるでしょう。リハビリは絶望を払拭することにつながります。重要なのは高齢者が元の生活に戻って、楽しく暮らせる体と心を取り戻すことです。リハビリは高齢者が体の不自由さを取り戻すだけではなく、新しく生きる気力を持つきっかけになるのです。

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